■2015年9月『住民と自治』&かがわ自治研「月報」をお届けします

■『住民と自治』の主な記事

●特集●自治体が生きる、わたしたちの「地方創生」
国は人口政策を間違ってはいけない─ 神野直彦
「地方創生」に地方自治体はどう対処するか─ 保母武彦
「地方創生」と「農政改革」は地域の再生につながるか─ 田代洋一
海士町の「地方創生」 創生は産業の立て直しと人づくり─ 山内道雄
下川町の「地方創生」 エネルギー自給による〝地方創生″─ 谷 一之

●シリーズ●戦後70年と憲法Ⅴ
いま、なぜ沖縄戦を語るのか -沖縄に憲法と自治を-─ 大田昌秀
大阪都構想後の課題 一点共闘から新たな自治体建設へ─ 中山 徹

第20回「小さくても輝く自治体フォーラムin栄村」報告
「小さくても輝く自治体」の今後の発展にむけて─ 水谷利亮
小規模自治体の地方創生総合戦略づくりに関するアンケート調査結果について─ 平岡和久・中島正博

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■かがわ自治研「月報」の記事

●新聞に見る地域寸描(1)

●『住民と自治』9月号のここを読む 田村彰紀

●いいかげん地域学(その20)~おなじみの満濃池 佐藤孝治

■お待たせしました 2015年8月『住民と自治』&香川自治研「月報」をお届けします

■8月『住民と自治』の主な記事

●シリーズ●戦後70年と憲法Ⅳ

対談
貧困大国アメリカに追随したら「経済徴兵制」が ―知らな過ぎる国民皆保険体制─ 堤未果×芝田英昭

●特集●自然エネルギーで再生する地域

  • 自然エネルギーの利活用と雇用、地域づくり─エネルギー供給者としての自治体の役割─ 大友詔雄
  • 「永続地帯」の提案─自治体の取り組みの現状と課題─ 倉阪秀史
  • 太陽光発電施設の環境影響と自主簡易アセス─ 傘木宏夫
  • エネルギーの自給をめざす村づくり─ 神田強平
  • 小水力発電は、持続可能な地域づくりの手段─ 平野彰秀
  • 島の自立を目指して─祝島自然エネルギー100%プロジェクトの取り組み─ 山戸 孝

●自著を語る 写真文化首都「写真の町」東川町編 執筆/清水敏一・西原義弘

  • 『「大雪山」神々の遊ぶ庭を読む』─松岡市郎
  • 自治体問題研究所第55回総会報告

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■8月「月報」の記事

●全国の地域研究所の紹介(下)

●『住民と自治』8月号のここを読む 田村彰紀

●いいかげん地域学(その19)~航路啓開 佐藤孝治

 

 

■2015年7月『住民と自治』&香川自治研「月報」をお届けします

■『住民と自治』の主な記事

●特集Ⅰ●東京、一極集中「東京問題」

  • 東京への人口一極集中とその未来図 江崎雄治
  • 国家戦略特区と東京の危うさ 永山利和
  • 東京、一極集中 若者の貧困 山田真吾
  • 実態からみえてくる高齢者の貧困―下流老人の存在― 藤田孝典

●特集Ⅱ●ようこそ! 第57回自治体学校in金沢

  • 金沢町屋と木構造文化 永山孝一
  • 金沢の伝統文化 伝統工芸、茶道、能楽 藪下 宏
  • 金沢の伝統文化 金沢の食の楽しみ 齋藤直子
  • 合併がもたらした地域格差―白山市の合併から見た住民自治の課題 西村茂

●シリーズ●戦後70年と憲法Ⅲ

  • 「かすかな光」を見失っちゃいけない 大田 堯

・「賢い迷い」が都市と民主政治を守った大阪「都構想」住民投票 加茂利男

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■「月報」の記事

●全国の地域研究所の紹介(上)

●『住民と自治』7月号のここを読む

いいかげん地域学(その18)~半夏生うどん

■2015年6月『住民と自治』&かがわ自治研「月報」をお届けします

■『住民と自治』の主な記事

●特集●どうなる公共施設再編・再配置

  • 自治の分岐点―公共施設の再編問題 森 裕之
  • 社会教育施設再編の現段階
    ―住民の学びの自由と権利を実質化する自治体社会教育行政の課題―  長澤成次
  • 現有施設2割削減も、大規模開発で財政見通し成り立たず 小畑 一
  • 区自治協議会で学校の統廃合を止める
    ―公共施設のあり方を決める地域自治組織の役割―  福島 富
  • 郷土唱歌を胸にして学校再開で変わる男木島 福井大和
  • 愛知の医療・介護施設再編と自治体の課題 西村秀一
  • 議員になったあなたへ 宮下和裕

●シリーズ 戦後70年と憲法Ⅱ●

 ●36年の外科医生活から見えた国民皆保険制度崩壊の深層 本田 宏

  • 書評 伊藤周平・日下部雅喜=著
    『改定介護保険法と自治体の役割 新総合事業と地域包括ケアシステムへの課題』 尾関俊紀

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■「月報」の記事

 ●平成27年度香川県当初予算を検討する 田村彰紀

 ●『住民と自治』6月号のここを読む

 ●いいかげん地域学(その17) 佐藤孝治

瀬戸内国際芸術祭2013と地域政策に関する試論~その24(完) 犬島 part2~

(2)作品鑑賞

作品093「犬島F邸」は、「新しい生のかたち」をテーマとするものらしい。古民家をリノベーション(既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりすること)して、建物の中に巨大な造形をすっぽり納めています。内部に入り外部につながる坪庭的な場所には、動物や植物を思わせる様々な形態、テクスチャー(材料の表面の視覚的な色や明るさの均質さ、触覚的な比力の強弱を感じる凹凸といった部分的変化を、全体的にとらえた特徴、材質感覚、効果を指す)をもつ彫刻を配置しています。巨大なオブジェとテクスチャー彫刻の関係などは理解できないものがあります(現代アート全般にいえることですが)。

面白い出会いがありました。ここで案内役をしている女性がいました。広島大学で陶芸を研究している台湾からの学生です。会期中は犬島に住み込んで、他の案内担当と共同生活をしているようで、近くの地元の方が「後にも先にも外国からの人が住みつくのは珍しいことじゃ」と手作りの惣菜をいただいているそうです。

作品095「S邸/コンタクトレンズ」と作品094「A邸/リフレクトゥ」は作者が同じです。前者は、狭い路地の右左に、大きな透明アクリルの壁を作り、大きさや焦点が異なる円形レンズを設置しています。後者は、同じく円形の透明アクリル設備を作って、中に入ると作品と外の風景が眺められます。このギャラリーには、華やかな色の造花の花びらを貼り合わせた作品が秋空にマッチしています。

これらの作品は広い空地いっぱいに造形されていて、たったひとつの作品だけの美術館です。驚いたことに、きちんと空調設備まで用意されています。周辺の狭い路地や空き家の風景ともそれほどの違和感はありません。

作品098「I邸 Reception/Universal Wavelength/Prayer」と一体となっている中庭には、季節の花々が美しく咲き誇っています。作品の本体は、木造平屋を改修した建物で、光をキーワードに水、音、植物などの要素を用いたインスタレーションでいたって簡素な造りです。建物の中に足を踏み入れると、お寺の鐘のような音が天井から降ってきます。片方の壁部分には大きなガラスがはめ込まれていますが、もう一方の壁部分には敷居はあるものの中庭と連続しています。

雨、風、台風などのときはどうするのかと心配になりました。やはり犬島精練美術館が気になりましたので、製錬所のなごりを思わせる鉄柵から入りました。製錬所の建物跡のレンガ積みは見事に洗練された造形物に見えました。また、直島の地中美術館に似せたかのように、美術館の中心部は地中に配置されているようです。館内の明かりは地上に設けられた窓からの自然光となっています。建築美術のアイデア、独創的なデザインがいたるところで発揮されています。

 

以上、2013年6月号から長期の連載となりました。瀬戸芸祭の面白さをお楽しみいただけましたでしょうか。次回の瀬戸芸祭は2016年です。ご愛読に感謝します。

(完)

田村彰紀/月報365号(2014年12月号)

瀬戸内国際芸術祭2013と地域政策に関する試論~その23 犬島~

(1)岡山沖の犬島

犬島は平べったい島です。岡山市に属し、「犬島諸島」唯一の有人島である犬島本島が瀬戸芸祭の会場です。犬島本島、沖鼓島、犬ノ島、地竹ノ子島、沖竹ノ子島、白石島、鳩島からなる全域が犬島諸島を構成しています。犬島本島は、1909年に犬島製錬所が開設され、最盛期には5,000人から6,000人あまりの人が生活をしていました。現在の人口は約50人とのことです。古くは岡山城、大坂城の石垣として、良質な石の生産地でもありました。その後も、いわゆる採石が産業の中心になっていたようです。犬島のシンボルである高い数本の煙突は犬島製錬所のなごり、島内に点在する「池」はかつての採石を地下に掘り進めた跡です。

(2)犬島の由来と製錬所

元文4年(1739年)に完成した江戸時代の史料『備陽国誌』に、「犬岩とて大なる石あり、犬がうづくまりたるに似たりこれによって名を得しにや」とあります。古代の犬島諸島には9島からなっていたようですが、現在は7島から構成されています。平安時代の諸史料には、海賊の跋扈する島であったと記録されていました。

生業は半農半漁で、享保年間には在番所(勤番所)が独立設置されて、海の番所として重視されていました。元禄年間の検地帳では、山野50町余、田地・宅地は14町5反余という記録も見えます。

犬がうづくまったように見える岩(高さ3.6m、周囲15mほどの大岩)は、犬島本島の東の犬ノ島山頂にあります。犬石明神という天満宮に祭られているようで、「犬石様」と呼ばれて親しまれています。とりわけ、島からは良質の花崗岩(犬島みかげ)の産出で知られ、全国各地に運ばれていました。

犬島製錬所についてネット検索では、次のように書かれています。

1909年、代議士であった坂本金弥によって岡山県宝伝沖2.5㎞にある周囲4㎞の犬島に開設される。1913年、藤田合資会社が瀬戸内の中央買鉱精錬所をめざし買収。その後、島の人口は3000人を超え、増産体制を確立、最盛期を迎える。三菱、古河、久原など12の精錬所が鉱石の争奪戦を展開。1924年3月、島内に自山鉱、電錬所を持たなかったことが災いし、操業断念。12月に住友鉱山が420,000円で買収。直後に銅価格が暴落。1925年、再建のめどが立たず、廃鉱に。

2008年に開館した犬島製錬所美術館も瀬戸芸祭の中心的会場のひとつですが、現在では財団法人「直島福武美術館財団」の私有地となっており、普段は立ち入ることができません。瀬戸芸祭パスポートの提示によって、会期中は美術館を鑑賞できますが、いわゆる明治の製錬所の風景は残された煙突とレンガ建造物だけです。つまり、愛媛県今治市の別子銅山のように、銅山経営や働いていた人びとたちの生活をうかがわせるものは何もありません。直島福武美術館財団は、ここ犬島に「桃源郷」をテーマとするアート作品群を配置しています。

次回では作品鑑賞です。

(つづく)

田村彰紀/月報364号(2014年11月号)

瀬戸内国際芸術祭2013と地域政策に関する試論~その22 高見島 part2~

(2)作品鑑賞(つづき)

作品118「高見島へのオマージュ」は、瀬戸内を見下ろす高台にあって、城郭の石垣を思わせる土台を持つ中塚邸にインスタレーションがあります。島内ボランティアガイドの方にお聞きしたところ、中塚家は明治の頃に当主がアメリカ・シアトルに夢を馳せ、農場経営で財を成したようです。屋根の上には、西側に松竹梅をあしらった鬼瓦があり、東側には天女が舞う鬼瓦で、どっしりとした威厳ある建屋に驚きました。敷居をまたいで、狭く急な2階への階段を上ると、旧家らしい調度品が並んでいました。それ以上に関心を抱いたのは、乱雑に置かれた古本です。『新經濟學全集』『社會學』『戰争經濟の理論』『經濟學説史研究』が箱入りで並べられていました。それ以上に驚いたのは、アダム・スミスの『論富國』(岩波文庫、山内兵衛訳)があったことです。奥付けをみなかったのですが、書名が右からでしたので希少本であることは間違いないでしょう。中塚家は高見島でも相当の知識人であり、経営者であったようです。

瀬戸芸祭での島めぐりの楽しみは、むしろ島の歴史に触れることでしょう。高見島を有名にしたのは、除虫菊栽培の島であったことです。ふたたびボランティアガイドによると、昭和32年頃までに高見島全山で白い花が見事だったというお話でした。ネット検索では次のように紹介されています。原産国は地中海・中央アジアといわれ、セルビア共和国(旧ユーゴスラビア)で発見されました。この花は古くから殺虫効果があることが知られており、現在もケニアをはじめ世界各地で殺虫剤の原料として栽培されています。殺虫成分ピレトリンは花の子房に多く含まれています。日本では弊社の創業者である和歌山県出身の上山英一郎(うえやまえいいちろう)が明治19年(1886)にアメリカのH.E.アモア氏から除虫菊の種子を贈られ、渦巻型の蚊取り線香を発明しました。上山英一郎は和歌山県や広島県・香川県を中心とした瀬戸内地方、北海道など日本の各地で除虫菊の栽培を奨励しました。

第二次世界大戦前は盛んに生産され、日本から世界中に輸出されて産業振興に貢献しました。しかし第二次大戦後はピレトリン類似化合物のピレスロイドが殺虫成分の主流となり産業としての除虫菊の栽培は現在では終了しています。(KINCHOホームページから)作品124「板持廃村再生プロジェクト」(板持廃村再生プロジェクト実行部隊)は、高見港からおよそ1.5㎞離れた板持地区にあります。板持地区は、かつて集落が形成されていましたが数年前に廃村となったところです。

フェリー時刻まで十分な余裕があるので、レンタサイクルで向かいました。瀬戸芸祭ガイドブックによると、「数年前に人口ゼロとなった板持集落跡を覆う雑草や竹林を除去し、廃村の姿を提示する」とあります。放置された数年間を想像すると、雑草や竹林の除去にたいへんな作業であったと分かります。しかし、廃屋と廃道をいまに顕わにすることが再生とはいえないのではないでしょうか。現代アート的な作品が他にあるものと探してみたのですが、廃屋を廃屋として見える化しただけのものでした。

(つづく)

田村彰紀/月報363号(2014年10月号)

瀬戸内国際芸術祭2013と地域政策に関する試論~その21 高見島~

多度津港から作品114「新なぎさ号・キュート・アップ作戦」に乗船して高見港まで25分の船旅です。フェリー新なぎさ号の船体一面にピンク色の花が咲いています。いたずら心から船体に触ってみました。花模様はペインティングではなく、ピンク色のシールを花デザインに切り抜いて貼り付けているようでした。いわば、プレカット・デザインです。

(1)高見島

平成22年国勢調査によると、人口は43人、31世帯とあります。その前の平成12年国勢調査では118人でしたから、10年間で75人の減少です。島内を循環する道路に沿って家並みがみえますが、どこもかしこも空き家ばかりのようです。案内所で現在の人口を聞くと、「35人くらいかな」ということでした。3年間で8人の減少です。ところが、多度津町ホームページでは、平成25年10月1日住民基本台帳人口は53人です。国勢調査と住民基本台帳との人口齟齬はよくある話ですが、やや極端な人口数字となっています。

高見島には集落が3つあって島の北端近くに板持・南部に浜・浦の集落があります。浜集落は島唯一の平坦地で、漁村集落特有の家と家の軒が接するような建て方です。その間を細い道が通っているのです。浦集落は一部海岸沿いに建っている家もあるが、大多数は山の急傾斜地に建っています。なかには伝統的な様式をそのまま残した大きな家屋もあるが、人が住んでいる家は少なく、ほとんどが無住になっているようです。

浦集落の海岸沿いに猫が多くいました。あまり多くいるので数を数えると見える範囲で約20匹でした。地元のおばさんは人間より猫の方がはるかに多いのだよと云っていました。急傾斜地の浦集落が、あまりにも人が住んでいる様子が無いので、帰ってから高見島の人口を調べると、2005年度の国勢調査では45世帯・73人と発表されていました。

高見島港が見えてくると、沿岸部や山頂への道路に沿って黄色い旗が林立して歓迎の意を表してくれています。秋空と瀬戸の海にマッチして、風にたなびくイエローフラッグは「高見島は元気ですよ」と叫んでいるようでした。

(2)作品鑑賞

作品115「SeaRoom」は高見港下船場のすぐのところにあります。海水入りのガラス瓶を人の背丈ほどに積み上げ、海に向かって馬帝状に作られています。制作者も作品ガイドもいないのが、現代アート展示の特徴であろうと思われますが、何を主張しているのか分かりかねます。

瀬戸芸祭スタッフに声をかけてみると、「さあ、何を表現しているのでしょうかね」といいつつ、「作家の人たちはそのつど言うことが変わりますからね」でした。また、制作途中で大きな風を受けて、上部の一部が崩れたことから、ガラス瓶の数段積み上げを諦めたようです。本来は、人の背丈をはるかに超えた作品になる予定でした。積み上げた高さに主張があるものとも思えず、瀬戸内の色が変幻自在する様子を楽しむことにも成功しているとは思えませんでした。

作品117「畏敬・よみがえる失われたかたち」は、3000枚の黄色い旗が空地一面になびいているものです。大量の旗は、多度津町のすべての園児、小中学生たちが作ったもので、黄色の下地に不器用な手形の青色が印象的です。高見港に翻っていた黄色旗は歓迎のあいさつをしています。ただ、島内に子どもたちの姿がみえないのが残念です。

(つづく)

田村彰紀/月報362号(2014年9月号)

■2015年5月『住民と自治』&香川自治研「月報」をお届けします

■『住民と自治』の主な記事

●シリーズ 戦後70年と憲法Ⅰ●

  • 憲法と「地方自治の本旨」―戦後史の教訓― 宮本憲一

●特集●もっと議員力、議会力を!

  • 代表としての議会の意義を考える―「大阪都構想」の政治過程から―  柏原 誠
  • 議員力を向上させ、町長と切磋琢磨する議会へ
    ~「学ぶ議会」と「自由討議」が推進力~  寺島 渉
  • 全女性地方議員アンケートの結果と議員力、議会力 平野恵美子
  • 始まっている憲法による地方議会改革 『議会白書』を手がかりにして考える 池上洋通
  • 沖縄。島ぐるみの取り組みから 新たな暮らしづくりへ  加藤彰彦
  • 大阪都問題をめぐる広範な運動と住民自治 梅田章二
  • 書評 伊藤周平・邉見公雄・武村義人・自治労連医療部会=編
    『地域医療を支える自治体病院―医療・介護一体改革の中で―』  寺尾正之

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■「月報」の記事

 ●平成27年度香川県当初予算を検討する(中) 田村彰紀

 ●『住民と自治』5月号のここを読む

 ●いいかげん地域学(その16)~虫送り

■2015年4月『住民と自治』&香川自治研「月報」をお届けします

■『住民と自治』の主な記事

●特集●被災地から見えてくる自治体の課題

  • 真の復興と自治体の役割~阪神・淡路大震災から20年、東日本大震災から4年~ 室﨑益輝
  • 住民本位の住宅再建と復興まちづくりをめざして
    ~「創造的復興」に抗して/宮城県内の動きから~ 阿部重憲
  • 被災自治体における医療の現状と課題~岩手で実現したこと、これからのこと~ 中野るみ子
  • 災害と要援護者(障がい者)への支援活動と課題 株木孝尚
  • 安倍政権の「農協改革」の狙いと背景神田健策
  • 韓国・鎮安郡における村づくり運動の展開
    ―ボトムアップ型取り組みが地域を変える―具 滋仁/元 鉉注
  • 「鎮安郡10年」から何を学ぶか保母武彦
  • 「大阪都」構想住民投票と橋下市政の暴挙梶 哲教
  • 自著を語る『「カジノで地域経済再生」の幻想
    アメリカ・カジノ運営業者の経営実態を見る』桜田照雄

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 ■「月報」の記事

 ● 平成27年度香川県当初予算を検討する 田村彰紀

 ● 『住民と自治』4月号のここを読む

 ● いいかげん地域学(その11 幻の島を追う6) 佐藤孝治